ミックスナッツ 都市伝説と噂の真相に迫る

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何故?歌手石川ひとみ(59)の人気が凄い!その本当の理由とは

今年(2019年)還暦を迎える歌手の石川ひとみ。一般的には「元アイドル」というカテゴリで知られている一方で、地道な音楽活動を続け、2018年には、なんと35年ぶりにオリジナルフルアルバムを発表するなど驚きの活躍を見せています。

年齢的には、失礼ながら“おばあちゃん”の領域に入りかけている「元アイドル」が見せたこの活躍の裏にはいったい何があり、そして何が評価されてこの人気につながっているのでしょうか。

<2020.02.15追記あり

Twitterのトレンドにランクインした日

2019年4月6日(土)フジテレビ系列で放映された「名曲お宝音楽祭」に歌手石川ひとみが出演し(収録は3月22日)、4月6日のTwitterの人気ランキングでトレンド218位にランクインするなど話題となりました。

公式サーバーがダウンするなどの現象が見られたようですが、デビューから40年も経っているこの70年代元アイドルの人気は、今回のテレビ出演だけのことだけではなく、何か特別な秘密が隠されているような気がしてなりません。

石川ひとみの略歴

まず、石川ひとみさんの略歴についてみていきましょう。

1959年9月20日生れ、愛知県海部郡美和町(現:あま市)出身。

本名は石川ひとみ。後に結婚して山田ひとみとなる。

70年代~80年代にかけて活躍したアイドル

高校2年のとき、フジテレビ系のオーディション番組「君こそスターだ!」でチャンピオンとなり、高校卒業をまって1978年5月に歌手デビュー。

1981年に11枚目のシングル「まちぶせ」が大ヒット。

テレビ番組NHKレッツゴーヤング」の司会、NHK人形劇「プリンプリン物語」での主役プリンセス・プリンプリンの声優など、幅広い活動で人気を博した。

「まちぶせ」の大ヒット以降も、N.S.P天野茂による「君は輝いて天使に見えた」や、西島三重子作曲の「にわか雨」、「パープルミステリー」などの作品が好評だったが、脱アイドルを目指し、グラビアやテレビドラマ、ミュージカルなど様々な分野への挑戦を試みるようになる。

病気による休業と結婚

しかし、1987年にB型肝炎を発症、所属事務所から契約を打ち切られ、翌88年に復帰するも、以前のような活躍はできなくなる。

1993年、デビュー以来バックバンドを務めていた山田直穀氏と結婚。

ファミリー向けの活動

この頃、闘病経験に基づいた肝炎やエイズに関する講演に取り組んだほか、90年代後半に入るとファミリー向けコンサートに活路を見出す。

NHK教育テレビで子供向けキャラクター「ニャンちゅう」が登場する番組(当時は、「母と子のテレビタイム日曜版」)で1997年から1999年まで2年間3代目お姉さんを務める。

音楽活動を本格化

99年からは、音楽活動を本格化させ、2000年代に入るとBeginが開発の弦楽器「一五一会」をフィーチャーしたフォークソングカバー集をシリーズ化させる。

2015年からの浅草「アミューズカフェシアター」でのライブ活動をはじめ、ディナーショーやテレビ出演も増える。

2018年にデビュー40周年

2018年、デビュー40周年を記念し35年ぶりとなる9枚目のオリジナル・フルアルバム「わたしの毎日」を同年6月20日にリリース。

 

アイドル当時の歌声を聴いてみる~まるでオリビアニュートンジョン

1978年にデビューした石川ひとみさん。アイドルとはいっても、当時から歌唱力には定評がありました。

NHKの人形劇「プリンプリン物語」に起用されたのもその評価の現れでしょう。

デビュー直後に録音されたという天地真理のカバー「想い出のセレナーデ」では、原曲をはるかに超える表現力で聴くものを圧倒させます。

 2枚目のシングル「くるみ割り人形」がオリコンのヒットチャート50位以内に入りましたが、以降は100位圏外のことも多く、実力を発揮できずにいました。

振り返ると、所属事務所やレコード会社のプロモーションの方向性や選曲などに問題があったのでは、という意見もちらほらあるようです。

<「まちぶせ」以前の歌声~Youtubeより>

9枚目のシングル「秋が燃える」では、少し大人っぽさを加えて歌唱力の高さを示しました。

しかし、なかなかヒット曲に恵まれず、歌手活動にくぎりをつけようかと考えていた頃、11枚目のシングルにして、あの「まちぶせ」が大ヒットします。

Youtube動画_まちぶせ>

わずかの狂いも無い透明感のある高音

以降、「まちぶせ」の大ヒットに匹敵するようなヒットには恵まれませんでしたが、Youtubeを見ると、非常に多くの音源が紹介されているのが分かります。

中でも、伝説のフォークグループ「N.S.P」の天野滋が作詞作曲した「君は輝いて天使に見えた」は、人気絶頂だった石川ひとみの若くて伸びやかな歌声が映える一曲です。

Youtube動画_君は輝いて天使に見えた>

「君は輝いて天使に見えた」のサビの上昇フレーズで聴ける一寸の狂いのない透明感のある高音は、今思えば「アイドル」というカテゴリで語るのはもったいない、と感じてしまいますね。

和製オリビアニュートンジョンか

つづいて、現在の活躍を裏付ける素晴らしい歌唱が聴ける曲があります。

Youtube動画_にわか雨>

筆者は、音楽については素人ですが、サビの部分の透き通るような高音には、惚れ惚れします。

ハイトーンボイスの女性歌手というと大黒摩季広瀬香美MISIA、Superfly、浜田麻里などが思い浮かびますが、いずれもパワー系です。

石川ひとみのように優しく力まずに伸びる透明感のあるハイトーンボイスは、意外と少ないのではないでしょうか。

そう考えると、石川ひとみというのは、さしずめ「日本版オリビアニュートンジョン」といっても過言ではありません。

 本格的なシンガーとしての片りん

youtube動画_パープルミステリー>

「パープルミステリー」は、NHKの視聴者参加型番組「あなたのメロディ」から生まれた曲です。埼玉県の高校生 川越進さんが作詞作曲した曲を番組内で石川ひとみが歌い、これが好評だったことから一部歌詞を修正してレコーディングしたとのこと。

上記の動画は、レコーディング前の川越さん作曲の原曲に近いバージョンです。歌詞にはプロの手が加えられていますが、とても貴重な映像です。

現在、この曲については、NHKと渡辺プロダクションが権利を保有しており、半ばお蔵入りのようになっています。

サビ付近の難しいメロディでは一寸の狂いも無く、透明感のある高音が冴えており、鳥肌ものです。

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 アイドル当時の歌声のまとめ

こうして聴いてみると、アイドルというジャンルでは語れない、実力の持ち主だということが改めて分かります。

たまたま可愛らしい容姿をしていたために、アイドルとして芸能活動をしていましたが、逆に、歌手としての魅力が見逃されていた可能性もありますね。

普通は、ライブでレコード音源に忠実に歌えたら賞賛されるものですが、石川ひとみに限っては、レコード音源よりもライブでの歌唱が素晴らしいというのがもっぱらの評判で、そのせいなのか、いろいろな映像がYoutubeに投稿されています。

 

石川ひとみを襲った悲劇そして復活

 その石川ひとみさん(ここからは「さん」付けにします)ですが、前述の「略暦」でも触れたように、人気絶頂のさ中病魔に倒れ、テレビやラジオから姿を消してしまいます。

B型肝炎の闘病と夫の支え

それは、1987年7月のことでした。初の主演ミュージカル「はだかの王様」の公演に向け稽古に励んでいたときのこと、母子感染によるB型肝炎のキャリアであった石川さんは、体調の悪化を訴え緊急入院します。

B型肝炎は劇症化すると命にかかわる病気です。医師からは絶対安静を告げられベッドから動けない状態が続き、体重は36キロまでに減りました。

ようやく退院したものの、人前に出られる状態ではなく、所属していた渡辺プロダクションからは契約の解除を告げられ芸能活動は休止に追い込まれました。

輝かしい芸能生活を送っていた石川さんでしたが、大手芸能事務所から解雇されたことで、著名な作詞家・作曲家に作品を依頼することができなかったのでしょう。以来、ヒット曲は1曲もありません。

新たな事務所に所属し、なんとか芸能活動を再開しシングル2枚を発売したものの、1991年には事務所が倒産しギャラ未払いの問題などが発生。

そんな石川さんを支えたのが、デビュー時からバックバンドのリーダーとして芸能活動をサポートし、そして恋人でもあった山田直穀さんです。

彼は、立場も活動場所も失った石川さんに、これまでと変わりなく接しつづけ、「君は歌の人なんだよ」と励ましつづけます。

そして1993年、2人は結婚し、1999年には二人で制作した11曲入りオリジナルアルバム「HOME・MADE-ただいまー」をビクターより発表します。

この頃の画像については著作権の所在が不明なものが多く、当ブログで引用しませんが、結婚当時および比較的最近の夫婦2人のショットは下記のブログに掲載されています。

 

mediaxross.com

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病気への偏見と闘う活動

接触程度では感染しないB型肝炎ですが、石川さんが闘病していたころ、エイズなどとともに、いまだに病気に対する偏見は根強く、握手を拒まれたり、リハビリのため通っていたプールでは石川さんが入ると他の利用者が引き上げるなどの辛い経験をしました。

これらの経験から、芸能活動と並行してこれらの病気への偏見と闘う活動として数多くの講演活動を行っています。

 

1993年には、闘病生活をつづった単行本「いっしょに泳ごうよ―愛が支えたB型肝炎克服記」を出版しました。

「いっしょに泳ぐと感染する」などと、B型肝炎へのいわれなき偏見と誤解のなかで、闘病、療養に明け暮れた6年間(商品説明より)。

この本が出版されたのは、ちょうど石川さんが山田直穀さんと結婚した年でした。

 

 40代後半からの挑戦

公式サイトから活動履歴を見ると、音楽活動は、2005年頃から活発化していったようです。石川さんは既に40代後半を迎えていました。

このころ、沖縄県出身のバンド・BEGINとヤイリギターが開発した新しい弦楽器「一五一会(いちごいちえ)」をフィーチャーしたフォークソングや歌謡曲のカバー集を立て続けに発表しています。

※「一五一会」とは指1本で1度と5度の和音、つまりエレキギターでいうところのパワーコードが弾けるというギターに似た弦楽器のこと。

竹内まりやのカバー曲とデビューから2014年までの画像を見ながら>

 2013年には、セルフカバーを含むカバー集「The Reborn Songs ~すずらん~」を徳間ジャパンから発売しています。このとき既に53歳になっていましたが、この頃にもテレビで披露した歌声に「あの頃と変わっていない!」と大きな話題となっていました。

2015年からは、浅草の「アミューズカフェシアター」でのライブが恒例となり、2018年の40周年に向けて活動は加速していきます。

 

<50代で歌った「まちぶせ」を聴いてみる> その1

<50代で歌った「まちぶせ」を聴いてみる>その2

<2012年53歳でテレビ出演したときの映像>

 

 

 

 

石川ひとみに魅了される新しいファンたち

元アイドルのファンというと、全盛期に“親衛隊”や“ファンクラブ”に入り、その思い出を追いかけるように、応援し続けるというパターンを思い浮かべます。

しかし、石川さんのファンの場合、必ずしもそれは当てはまりません。還暦近くになって、新しいファンを獲得し続けているのです。

長い闘病・療養生活を経てファミリー向けの音楽活動を続けながら、一方ではオリジナル曲とともに小さなステージに立ち続け、歌手としての誇りと喜びを持ち続けたことが、現在の評価と輝きにつながっているのではないでしょうか。

 



石川ひとみさんは、既に「元アイドル」でも「懐メロ歌手」でもない、現在進行形の、現役歌手としての輝いているのです。

 

2018年に40周年記念オリジナルアルバムを発表

 2018年、デビュー40周年記念を記念して、実に35年ぶりとなる9枚目のオリジナル・フルアルバム「わたしの毎日」を6月20日に発売。

彼女は、公式サイトで「一曲一曲レコーディングするたびに、歌える喜びとアルバム制作ができる嬉しさで胸がいっぱいです。」とコメントを出しています。

 Youtube動画_最新作「わたしの毎日」より>

 BEGINの上地等が作曲した「願いはひとつ」がこのアルバムの聴きどころでしょうか。やはり、作曲陣に恵まれていないため全体として大きなインパクトを放つことは難しそうですが、現役歌手としての存在感は十分に示せたのではないでしょうか。

 

 

prtimes.jp

40周年記念コンサートは、わずか1時間でチケットが完売、翌月に追加コンサートが企画されました。

 

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2019年の活躍にも期待

そして、2019年になりました。9月20日には、なんと還暦(60歳)になります。このブログを書いている4月上旬現在、石川ひとみさんは石垣島でのライブを控えてリハーサル中のようです。そして間もなくアミューズカフェでのライブが告知されるとのこと。

facebookより>

 

決して過去の人ではない石川ひとみさんですから、個人的には、スピッツ草野マサムネaiko椎名林檎など90年代から2000年代にかけて活躍したメロディメーカーのサポートで新曲を出してほしいと思います。

この記事を書くために、いろいろ調べものをしているうちに、透明感のあるハイトーンにすっかりハマってしまい、「君は輝いて天使に見えた」がフェイバリットソングになってしまった筆者なのでした。

石川ひとみさんの、今後のますますの活躍を願わずにはいられません。

<2020.02.15追記>2020年1月25日、テレビ番組「ミュージックモア」に出演し、素晴らしい歌声を披露してくれました。「まちぶせ」以外の曲が聴けたのはファンにとってはとてもうれしいことではなかったでしょうか。

そして、この声を聴いてください。60歳を過ぎてもなお透明感のある高音が冴え、誰しもが聞きほれてしまいます。