ミックスナッツ 都市伝説と噂の真相に迫る

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アズマヒキガエルの養殖でひと儲け(一発当てる)することは可能か_救心製薬が注目

北海道内で国内外来種として増加が問題視されているアズマヒキガエルから、強心薬の原料を抽出しようという研究が始まっています。
厄介者のアズマヒキガエルを養殖すると、ひと儲けできるでしょうか。

 

北海道で異常発生し問題視されているアズマヒキガエル


もともとアズマヒキガエルが生息していなかった北海道では、天敵のヘビが少なく急速に繁殖地を広げています。

国や北海道庁は、国内外来種として生態系への影響を懸念し、各地で生息調査や掃討作戦などが展開されています。

 

救心製薬」がアズマヒキガエルの抽出成分に注目

2023年6月21日付けの北海道新聞が、「救心製薬」が、アズマヒキガエル由来の抽出成分を強心薬「救心」の原料として使うことができないか研究をはじめていると報じました。

救心製薬」では、救心の主原料「センソ」を中国など生息するアジアヒキガエルなどから抽出した生薬を使用していますが、アズマヒキガエル由来の物質をこの代替原料に使う研究をしているとのことです。

中国医学の「センソ」の薬効成分「ブファリン(ブファジエノライド)」

中国医学では、ヒキガエルの皮膚腺から出る乳状の分泌物を「せんそ」(蟾酥)といい、ここに含まれる薬効成分「ブファリン(ブファジエノライド)」をはじめとする強心ステロイド化合物が、強心、鎮痛、解毒薬の内服薬の原料として使われています。

外用すると、局所知覚麻痺、止血の効があるとされています。

日本においても、カエルから抽出された成分を使った「ガマの油」が傷薬の軟膏として用いられていました。

参照リンク1

参照リンク2

 

アズマヒキガエルで大儲けできるのか

救心製薬」のアズマヒキガエル研究このニュースを知って、今のうちにアズマヒキガエルの養殖を始めておけば、タイミングよく大儲けできないでしょうか。

製品化には一度に1万匹ものカエルが必要といいますから、一度に大量に入手できる養殖場があれば、その需要を一気に引き受けることができます。

しかし、冒頭でご紹介した北海道新聞の記事によると、クスリの原料とするには、医薬品の規格基準である厚生労働省日本薬局方に登録される必要があり、実用化まで時間がかかるのではないかとしています。

今は、この進捗状況をにらみながら、需要が発生しそうなタイミングで養殖事業に乗り出せるよう、養殖手法の研究を進めておく段階なのかもしれません。

 

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