世界には、未だに文明と接触せず、新石器時代さながらの生活を送る人々がいます。
未接触部族とは現代文明といまだに接触していない部族のことである。 全世界には未接触部族が100以上あるといわれている。
Wiipedia「未接触部族」
彼らの生活は、狩猟が中心で、原始的な農業が営まれている場合があります。このような生活は、歴史区分上は「新石器時代」と呼ばれ、日本では縄文時代にあたります。
世界に100以上の未接触部族
このような生活を送る部族は、世界に100以上あるといわれ、東南アジアのインドネシアやブラジル、ペルーの熱帯雨林アマゾンにそのほとんどが存在しています。
「ナショナルジオグラフィック」では、アマゾンの熱帯雨林には、84の未接触部族が存在すると推定しています。
ブラジル政府の孤立先住民局はアマゾン地域に27の孤立部族が存在することを確認、ペルーにも14~15の部族が確認されているといわれています。
また、インドネシアの西パプア州には40以上の未接触部族がいるといわれています。
これらの数字は、調査機関や発表団体によって異なり、不明な点が数多いことを物語っています。
私たちは人が月に行く時代に生きています。それでも、ここブラジルには、何万年も昔と同じ生活を続けている人々がいるのです
ナショナル ジオグラフィック
文明化なのか保護なのか
このような人々がいることを単に興味本位で詮索することは、良くないことかもしれませんが、開発等によって彼らの生活が脅かされている現実がある以上、我々はそれを知り、適切な対応へとつなげるために健全な世論を形成すべきでしょう。
彼らの命を守るために、接触しながら文明化すべきなのか、それとも接触を避けて保護すべきなのか議論は分かれています。
ジャングルの免疫システムは、インフルエンザやはしかはおろか、普通の風邪にさえも対応できない 引用ナショナルジオグラフィック
中途半端に接触することは、伝染病に対する免疫のない部族を危険にさらすことになります。
また、外の世界に対して攻撃的に行動する場合もあり、無用なトラブルの原因にもなります。
脅かされる少数部族の生活環境
攻撃的になる背景には、彼らの生活空間が開発などによって脅かされていること一因かもしれません。
現実にアマゾン各地では、森林伐採や金鉱採掘をする違法業者らによって、少数部族が虐殺される事件が頻発しているのです。
もちろん、ブラジル政府やペルー政府においても、未接触部族を含む少数部族保護のための活動が行われていますが、両国では政情不安定なうえに財政的にも限界があるでしょう。
文明から完全に隔絶された島がある
インド領の北センチネル島に住むセンチネル族は、外の世界との接触を完全に拒否して生活しており、その暮らしは完全に謎につつまれたままです。
過去には、この部族と接触を試みた例もありますが、いずれも失敗に終わっています。
島には、アフリカが起源と考えられ、初期現代人の直系子孫とされる先住民「センチネル族」が約6万年前から閉鎖的な環境の中で暮らしています。彼らはセンチネル語を話し、その数は40~500人とされていますが、はっきりとはわかっていません。 引用コモンポスト
ここは、開発の手が及ばない孤島ですから、これ以上近づかないで、そっとしておいてあげたいところですね。