2018年(平成30年)4月22日(日)付の北海道新聞朝刊折り込みの「日曜navi」に1974年に北海道南部(道南)の駒ヶ岳に近い砂原町(現在の森町砂原地区)で起きたUFO騒動に関する回想記事が掲載されました。
元自衛隊パイロットによるUFO本について
北海道新聞の毎週日曜「日曜navi」の1面~2面「本と旅する」というコーナーは、書籍紹介とともに書籍に記述されている道内各地区を紹介しようというもの。
取り上げられた刊行物は「実録 自衛隊パイロットたちが接近遭遇したUFO」(佐藤守著)
ここでは、自衛隊のOB11人が実名で目撃談を語っており、著者は、UFOの存在を公式に認めようとしない自衛隊に対して安全保障の面から警告しています。
北海道新聞の記事の概要
北海道新聞「日曜navi」の記事内容 2018年(平成30年)4月22日(日)付の北海道新聞朝刊折り込みの「日曜navi」におけるUFOに関する記述をまとめてみました。
まず、前述の刊行物から次の一文を引用しています。
UFOは、確かに、この日本国の大空を多数飛行しています。自衛隊のパイロットたちは、そういわざるを得ないほど、多くのUFOを目撃しているのですから。 佐藤守「実録 自衛隊パイロットたちが接近遭遇したUFO」
「日曜navi」では、この書籍に登場する森町の主要産業である漁業も紹介していますが、記事のほとんどは今は森町に吸収合併された旧砂原町におけるUFO関連の記述がほとんどです。
今回の北海道新聞の取材に応じたのは、砂原商工会長の岩井光雄氏、副会長の新谷春勝氏、川村光夫氏。
1974年夏、砂原町ではほぼ毎日、夕刻になると砂原町上空を横切り駒ヶ岳の裏側に消える発行体が目撃されたといいます。
発光体はいきなり方向転換することもあり、また滞空しながら「小舟」が分かれたり合体したり、時にはコマのように回転しながら、黄色や青、赤と色を変化させたということです。
また、前述の佐藤氏の著作の中には「多数のUFO目撃情報がある東北地方の空自基地周辺にストーンサークルがある」という記述があり、砂原町から車で数十分の距離にある鷲ノ木遺跡にも道内最大級の環状列石が出土していることから、記事ではこの関連性についても注目しています。
その後砂原町では、あまりに頻繁にUFOが出現するので、そのうち誰も気にしなくなったとのこと。「あ、きのうの夜も飛んでいたよ」と商工会の岩井氏が空を指さした、と記事は結んでいます。
UFO目撃例が多い道南地方
とあるサイトによると、前述の砂原町での騒動は「1974年砂原町事件」と呼ばれているそうで、 1974年の7月頃大沼公園や駒ケ岳の近くの砂原町という町で消防署員や新聞、雑誌の取材軍など多くの人々に謎の発光物体が3ヶ月ほどにも渡って目撃・撮影され続けた事件であると記されています。
◆1974年8月10日頃、北海道茅部郡砂原町 (かやべぐん・さわら)の森署砂原駐在所で小学生が「駒ケ岳のほうに変なものが飛んでいる、UFOじゃないか」と 言って駆け込み、勤務する永岡昭俊巡査部長が確認したところ、横津岳のあたりから駒ケ岳へ向かうオレンジ色の不規 則な動きをする光体を50秒ほど目撃した。その話を聞いた消防署員を含む付近住民が駐在所に押し かけ、その人々によっても目撃された。(矢追純一著『全国UFO目撃多発地帯』) 引用/中ブログ「きよりんのUFО報告」より
北海道の南部地域を「道南」と呼びますが、この道南地方には自衛隊の施設として「函館駐屯地」があり、近くには駒ケ岳演習場(茅部郡鹿部町)を擁しています。
自衛隊の拠点があることが、UFO目撃の多さに関係しているかもしれません。
同じ道南地方の八雲町でも、かつてUFOの目撃が相次ぎました。
宇宙人の秘密基地があるのでは?と話題になった道南地方。UFOで町おこしを!という動きもありましたが、一種のブームのように過ぎ去った出来事のあと、真実は未だ闇の中です。